Lunamnisは、なぜ「答えを出さない」のか

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この場所では、答えを出しません。

それは能力や知識が足りないからではなく、
あらかじめ「出さない」と決めているからです。

多くの場所では、問いが提示されると、すぐに結論が用意されます。
どうするべきか。どちらを選ぶべきか。何が正しいのか。

けれどLunamnisは、その流れから一歩距離を取る設計を選びました。
ここは、答えを急いで持ち帰るための場所ではありません。

答えがある前提そのものを疑う

人生の多くの場面では、「今すぐ答えが必要だ」という前提が置かれています。
決断は早いほどよい。迷いは悪いもの。立ち止まるのは遅れ。

しかし実際には、答えが存在しない問いや、
時間とともに形が変わっていく問いも少なくありません。

その状態で無理に結論を出そうとすると、
判断そのものが負荷になり、かえって消耗していきます。

Lunamnisでは、「答えがあるかどうか」よりも、
「今、答えを出す必要が本当にあるのか」を、手前に置いています。

判断を奪わないための設計

答えを提示することは、親切に見える一方で、
読む人の判断領域に踏み込む行為でもあります。

誰かの結論を借りることで、一時的に楽になることはあります。
けれど、その判断が長く持つとは限りません。

ここでは、判断を代行しません。
代わりに、判断が宙づりになっている状態を、
そのまま置いておける言葉だけを残します。

人生を「仕事」「人間関係」「健康」といった分野ではなく、
「いま、どんな状態にあるか」として捉える理由も、
この判断領域を守るための設計です。

この考え方については、
人生を「分野」ではなく「状態」で捉える理由
で、もう少し丁寧に整理しています。

行動を促さないという選択

答えを出さないことは、行動を止めるためではありません。
行動を急がせないための、静かな選択です。

何かを変えなければならない。前に進まなければならない。
そうした圧が強いときほど、人は自分の状態を見失います。

Lunamnisでは、行動を促さない設計を採っています。
それは、動けない状態を否定しないための倫理でもあります。

この設計については、
行動を促さない設計が必要な理由
で、背景となる考え方を説明しています。

正解を扱わないという判断

正解を示さないのは、曖昧さを美化したいからではありません。
むしろ、正解という言葉が持つ強さを、慎重に扱いたいからです。

正解が示された瞬間、そこから外れた状態は「間違い」になります。
その線引きが、不要な自己否定を生むこともあります。

Lunamnisでは、「正しい選択」を扱わないことを明確にしています。
この立場については、
「正しい選択」を扱わないという判断
にも通じています。

答えの代わりに残しているもの

ここにあるのは、結論ではありません。
判断を急がないための前提、言葉の置き場所、
そして「今は決めなくても壊れない」という感覚です。

答えを出さないことは、不親切ではなく、
長い時間軸で見たときの、ひとつの配慮でもあります。

ここでは、答えを出さないまま、いったん置いておきます。

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