はっきりとした悩みがあるわけではない。
けれど、どこか整っていない感じが続いている。
何が原因かと聞かれても、うまく答えられない。
仕事、生活、人間関係——どれも「問題」と言い切れるほどではないのに、
全体として噛み合っていない感覚だけが残っている。
「何が問題か分からない」という状態
多くの場所では、悩みには名前が求められます。
仕事の悩みなのか。
人間関係の問題なのか。
それとも心の不調なのか。
けれど、この状態は、そのどれにもきれいに当てはまりません。
問題が特定できないのではなく、
そもそも「問題」という形をしていない状態であることもあります。
言葉になる前の違和感
状態が言葉にできないとき、
多くの場合、感覚のほうが先に存在しています。
落ち着かない。
判断が鈍っている気がする。
以前なら気にならなかったことに、引っかかりを覚える。
それらはまだ説明になっていません。
けれど、何もないわけでもありません。
この段階で無理に言葉を当てはめると、
かえって状態が歪んでしまうことがあります。
整っていない、という輪郭
「整っていない」という言葉は、
原因や責任を指しません。
ただ、今の全体像が、
以前の配置では合わなくなっている、という記述です。
生活のリズム、考え方、期待の置き方。
どこか一箇所ではなく、
全体が少しずつずれている感覚。
それは失敗でも、後退でもありません。
説明できない状態を、説明しなくていい
この状態にあるとき、
「ちゃんと説明できない自分」を
問題にしてしまうことがあります。
けれど、言葉は常に後から追いつくものです。
今はまだ、
説明よりも手前の段階にいるだけかもしれません。
人生を「分野」ではなく「状態」で捉える視点は、
こうした未命名の感覚を、
無理に整理しないためにあります。
この状態は、しばらく続くこともある
整っていない状態は、
短期間で解消されるものとは限りません。
長く続くからといって、
悪化しているとは限らない。
何かに向かっている途中でもなく、
何かから外れているわけでもない。
ただ、まだ形になっていない状態として、
そこに在るだけです。
ここでは、
この状態に名前をつけないまま、
いったん置いておきます。
決めないままの時間が続いても、壊れないように。