白黒思考から距離を取る

「正しいか間違っているか」「好きか嫌いか」――
私たちは知らず知らずのうちに、物事を極端な二択で捉えてしまいがちです。
白と黒の間にある、たくさんのグレーを見つけることで、心は少しずつ軽くなります。

なぜ私たちは二極で考えてしまうのか

白黒思考（＝全か無かの思考）は、不確かさや曖昧さを嫌う心の防衛反応でもあります。
不安や混乱を避けるため、わかりやすい「正解」を求めてしまうのです。

たとえば「うまくいった／失敗した」だけでなく、「まあまあだった」も、「途中まで良かった」も存在します。
白と黒の間には、無数のグレーがあると意識するだけでも、考え方の幅が広がります。

すぐに結論を出そうとせず、「まだわからない」「もう少し様子を見る」という姿勢を持ってみましょう。
判断を急がないことが、柔らかい思考を育ててくれます。

白黒思考を手放すと、他人へのラベルづけや決めつけも減っていきます。
「あの人はこういう人」と断言せず、「そういう一面もある」と捉えることで、人間関係もなめらかになります。