Decision Workbook

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このワークブックは、判断が難しい状況に向き合うための思考素材だ。答えを出すための手順ではなく、自分の状態と判断の構造を理解するための補助線として使ってほしい。
使い方は自由だ。全部を順番にたどる必要はない。気になる問いだけを持ち続けるだけでも、十分に機能する。

問い1:何を判断しようとしているか
今、判断しようとしていることを、一文で表現するとどうなるか。
「〇〇をするか、しないか」「〇〇と〇〇のどちらか」。この一文が自然に出てくるとき、判断の対象が見えている。出てこないとき、まだ問いの形が定まっていないかもしれない。
どちらでも、それが今の状態だ。

問い2:今の状態はどうか
判断に向き合おうとしている今、自分はどういう状態にあるか。
疲弊しているか。感情が動いているか。情報は十分か。時間的な余裕はあるか。
この問いは「判断するな」ではなく「今どこにいるか」を確認するためのものだ。状態によって、判断のタイミングへの考え方が変わることがある。

問い3:失われるものは何か
どちらを選んでも、何かが失われる可能性がある。
各選択肢を選んだとき、何が手放されるか。この問いを持つことで、判断への抵抗がどこから来ているかが見えやすくなることがある。
失われるものを認識することは、判断を急かすためではなく、交換関係を理解するためだ。

問い4:この判断はどの程度戻せるか
この判断は、後から変えられるか。変えることへのコストはどの程度か。
可逆性の確認は、判断の重さを現実的に見積もるための問いだ。不可逆と思っていたものが、実際には可逆であることも多い。

問い5:今判断するか、保留するか
今の状態で判断することが適切か。あるいは、何かが変わるまで保留することが自分の状態に合っているか。
保留するなら「どういう状態になれば判断できるか」という問いを持っておくと、保留が漂流と区別される。判断するなら、上の問いで見えてきたことを材料にする。
どちらの選択も、この素材の「正しい使い方」だ。

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