スマホ・通知の見直し習慣
朝起きてすぐスマホ、夜寝る前もスマホ。
無意識に触れるその回数が、心のざわつきや集中力の低下につながっているかもしれません。
「スマホを手放す」ではなく、「関係性を見直す」ことから始めてみましょう。
スマホは便利な道具であり、私たちの生活を支えてくれる存在です。
でも、その存在が常にそばにあることで、無意識に奪われている注意力や安心感もあるのです。
「やめる」のではなく、「整える」。
それが、デジタルとの健やかな付き合い方への第一歩になります。
“通知”は心の余白を削る
LINE、SNS、ニュースアプリ……。
たった一つの通知が、思考を遮り、感情を乱し、注意を奪います。
本当に必要な通知は、どれくらいあるでしょうか？
一度すべてオフにして、「必要だと感じたものだけオンにする」ことをおすすめします。
通知が届くたびに、私たちの脳は反応し、注意が細切れになります。
集中力が切れてしまうたびに、その回復には数分から数十分かかることも。
「いつ来るか分からない通知」への構えが、常に心を落ち着かなくさせているのです。
大切なことに集中するためには、通知の再設計が欠かせません。
スマホの「定位置」を決める
机の上、枕元、カバンの中。
どこにでもあるから、どこでも触れてしまう。
だからこそ、使わないときの置き場所を決めることが有効です。
「充電中は触らない」「読書中は別の部屋に置く」など、距離を物理的に取ることが心のゆとりにつながります。
使わない時間帯や行動中は、スマホの存在を視界から外すだけで、意識の静けさが生まれます。
スマホの定位置を「自分の時間の外側」に置く。
それだけでも、生活の質は驚くほど変わってきます。
特に夜間や朝の時間帯は、脳を刺激しすぎない環境づくりがとても大切です。
“無意識のスワイプ”を観察する
気づけばインスタ、気づけばニュース。
「暇だから」「疲れているから」と、自分をごまかしている場合もあります。
スワイプの“手癖”に気づくことが、自分を調える第一歩です。
何を求めてスマホに手を伸ばしているのか、そっと問いかけてみましょう。
無意識にスマホに触れている時間は、自分でも気づかない心のノイズの表れです。
寂しさ、疲労、不安、焦り——そうした感情を埋めるための行動であることも少なくありません。
だからこそ、その動きに気づき、記録し、立ち止まることが、心の整え直しになります。
まずは「スマホを触りたくなった瞬間」に、深呼吸してみる。それだけで意識は変わります。
“通知のない時間”を育てる
一日の中に、スマホを見ない時間帯を決めてみてください。
朝の30分、寝る前の1時間、食事中だけでも構いません。
その小さな無音が、本来の自分とつながる貴重な時間になります。
静かな時間にだけ、浮かんでくる考えや感情があります。
スマホのない30分は、最初は不安かもしれませんが、だんだんと心地よさに変わっていくものです。
「今日は10分だけ通知を遮断する」
そんな小さな実験を積み重ねていくことで、自分の時間感覚が回復していきます。