仕事を「誰かに話す」とどう聞こえるか？

あなたがふだん取り組んでいる仕事を、
もし誰かに説明するとしたら、どんな言葉を選ぶでしょうか。
その語り口に、自分自身が見えてくることがあります。

無意識の「語り癖」に気づく

「忙しいだけ」「たいしたことしてないけど」
そんなふうに前置きしていませんか？
自分の仕事をどのように語るかは、自分自身への評価の反映でもあります。

まずは、誰かに仕事の話をする時の“口ぐせ”を観察してみましょう。

何を話して、何を話さなかったか。
どんな場面を選び、どの言葉に感情をこめたか。
そのひとつひとつに、仕事に対する“今の自分の向き合い方”があらわれます。

たとえば、事務作業でも「丁寧に整えるのが好き」と語る人もいれば、
「単純でつまらない」と表現する人もいる。
選んだ言葉が、その仕事の意味づけを変えているのです。

自分の仕事を説明する相手が変わると、
話す内容や口調も自然と変化します。
子どもに説明するように話すと、本質だけが残ることも。

・なぜその仕事をしているの？
・楽しいことは？つらいことは？
・どんな人に向けてやっているの？

そうした質問に言葉を返すうちに、見落としていた大切な部分に気づくことがあります。

誰かに話したあと、少しだけ余韻にひたってみてください。
恥ずかしさ、誇らしさ、気まずさ、戸惑い……。
そこにあるのは、自分の仕事との関係性の“今”です。

すぐに答えが出なくても構いません。
何度でも、語ってみる中で少しずつ言葉が育っていきます。