自分を責めてしまうときにできること:やさしさを向ける練習
「なんであんなことを言ってしまったんだろう」
「自分なんてダメだ」
そうやって、繰り返し心の中で自分を責めてしまうことはありませんか?
自己批判は、一見すると「反省」のようにも見えます。でも実際には、自分を苦しめ、前に進む力を奪ってしまうことも多いのです。
責めることで「整理」しようとしている
人は過去の出来事を理解しようとするとき、無意識に「自分のせいだったのでは?」と考えてしまうことがあります。それは、混乱を整理しようとする脳の自然な働きです。
けれど、それは事実ではなく、ただの仮説。“もしも”を考えすぎる心に寄り添うことで、自責のループを緩めていくことができます。
責める代わりにできる「問いかけ」
自分を責める言葉が浮かんできたときは、その代わりにこう問いかけてみてください。
- 「私は何を学んだだろう?」
- 「あのとき、どんな気持ちがあったのだろう?」
- 「本当は、どうしたかったんだろう?」
このように、自分を理解しようとする姿勢が、やさしさの第一歩になります。
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やさしさを「習慣」にする
自己批判をやめるには、「やめよう」と意識するよりも、小さな約束を自分と交わすなど、自分へのやさしさを日常に組み込むことが効果的です。
たとえば、「今日の感情を1行で書く」「悲しいときに泣くことを許す」など、自分の声に耳を傾ける習慣が、自責の声を少しずつやわらげていきます。